新年最初のネタをなんにしようかと迷っていたら、もう中旬(苦笑)
 
下関駅から、さほど遠くない場所にある、かの、松田優作ゆかりのお店です。
 

 
下関駅西口を出、地下横断歩道を経て一旦幹線道路を伊崎方向へ。しばらく歩くとコンビニ
(ポプラ)が。ポプラの建物手前の一方通行路地を入り、船具屋だかの角を足早に左に曲がる
と、そこから大阪屋の暖簾が見えた。
よかった、そそくさと引き返さずに済みそう(汗)行きにくいと思う方はこのルートがいいんじゃ
ないかな。駅側のレンタカー店から「まるは通り」をずっと歩く勇気は無かった。松田優作の
ファンならば、敢えて歩いて思いをめぐらせることだろうが・・・。
ちなみに、レンタカー店の場所に、かつては、あの「まるは」=大洋漁業の本社があったそうです。
お隣は居酒屋「味覚」シャッター下りていたが昼間だし、と思ったら昨年末に閉店したそうです。
 
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さて、気を遣いながらたどり着いた大阪屋。がらっと木戸を開けると、NHK大河ドラマの再放送を
鑑賞中の女将さん。電気を点け出迎えてくれた。なんか、妙な緊張感から解かれてホッとした(笑)
チャンポンでいいですか?聞かれたが、最近はチャンポンと、いなりすししか扱ってないらしいとリサ
ーチ済み。念のため支那そばも可能かと聞けば、もちろんOKでした。簡単に言えばチャンポンの、
「もやし」なしバージョン。できるとは思ってたけどね。上チャンポンも気になるが、ここは奇をてらわ
ずに、チャンポンを。
 
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待つ間、お店のウオッチ。なぜか自転車が置いてある。壁に2つのサイン。ひとつは、松田優作。
昭和59年3月3日とある。亡くなる5年前の色紙。もうひとつは香川照之。優作のファンらしい言葉が
添えてある。新聞の切り抜きもあった。それを読めば、さらによくわかるだろう。ストーブの上には、
やかんと、鍋。おそらく出汁が入っているのだろう。
 
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さて、チャンポン。小ぶりな、底はあまり深くない器なので、野菜どーんと言う感じである。野菜は
定番のキャベツはなく、もやしが主役。小食な方でもOKだろう。もやしが多いことで独特の青臭さ
が気になるかと思ったが、さほどではなかった。もやしの他は、豚肉、ネギ、丸天、かまぼこと、
伊達巻風のはんぺん。麺は市販でもありそうなオーソドックスなチャンポン麺。出汁は、いい意味で
ほんのり控えめに甘い、しょうゆ味で、いい旨みのある和風出汁だ。調理にあまり油を使わないの
か脂分も少ないのであっさりいただける。北九州の人ならピンとくるかもしれないが、この形態は、
門司港の「ちゃんらー」とかなり似通っている。練物は入ってないけれど・・・狭い関門海峡を挟ん
で、文化の共有があってもおかしくはないだろう・・・なんて勝手に思いながら完食。 
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大河ドラマは地元山口が舞台であり、見入っている女将さんに話しかけるのも憚られて、なんとなく
聞きそびれてしまったが、土曜11-15時営業という情報を元に出かけたら開いてました。他の曜日に
ついては不明です。お話できなかったのは、ちょいと残念だったかな。
店頭のディスプレイもチャンポンといなりだけ、でした。
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山口県下関市竹崎町3-13-2 /P・なし