門司港。国道3号線沿いにある、雰囲気のある建物。以前は、レトロな会社関係の建物が
あった通りも、今は、ここと、他にあったかなぁ?という感じ。さて、この結婚式場のランチは、
月に1度の水曜のみ行なわれている。門司港を離れる前に(と言いながらこの時はその予
定も全くなかったのだが)もう一度、とリピを誓っていたので、チャンスだったし、贅沢なラン
チではあるが、気張ってみた(笑)予約じゃないと難しく、頑張って昼休みで食べてしまった
という「猛者」も存じてるが、できれば1時間半ぐらいは時間が欲しいランチ。
あと、苦手なものは、あらかじめ伝えておくと良いようだ。
 
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ちなみに、国道挟んで正面には、平成25年秋に建て直されたレトロモダンなイメージの福岡
銀行門司支店がある。実は、マリーゴールドの建物は、元々が、福岡銀行門司支店として建
てられたものだ。福岡銀行の現店舗は今のマリーゴールドの建物から数えて3代目というこ
とになる。食べログ見てたら、なんだか誤解されたまま拡散されているようなので、寄り道的に
書いしまった。観察すると定礎は昭和25年11月2日とある。意外なことに戦後生まれの建物。
福銀が向かいに移転して、NTT関係(船舶通信)の会社が保有後、装飾品店を経て今の結婚
式場に至っている。食べログレビューにある「迎賓館」だった歴史はないはずだが?
 
1階ロビー
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2階ホール(宴会場)
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セッティング
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もぞもぞと撮影している間、ちょっと離れた場所で、さりげなくじっと待っている女性スタッフ。
「すみませんねぇ」と言うと、「いえ、とんでもないです。メニュー表もスタッフの手作りなんで
す。撮影していただいて、嬉しいです」と。このように言われるのは初めてだなぁ。
 
さて、まずはアミューズ。
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「なめらかな赤ピーマンのアイスクリーム 若松トマトの爽やかなクーリー」とある。
赤ピーマン、コンソメとあわせてミキサーにかけアイスにし、若松トマトをミキサーにかけ、
完全に絞って果肉だけにしたピューレの上に載せている。先付けに、いきなりアイスクリー
ムだが、野菜感タップリで若松トマトの自然な甘味が口の中に広がる。
 
で、こちらを配膳してくれたのが、あのパスタの名店「洗濯船」(せんたくぶね)の、オーナー
シェフ氏。前回も、詳細に料理の解説をしてくれた方だ。実は、この方とお話しするのも、今
回の目的の一つで。意外なことに、コックは本職ではなく本業はコレ(今の仕事)です、と。
銀座のレストランでマネージャーを経て昭和50年に北九州に戻り、あの名店「ボントン」の支
配人を3年。その後、小倉・船場町の近藤会館(これまたお隣の「東映会館」とする間違いが
ネットに多い・・・)の地下に「洗濯船」を開店。30年営業後、60歳を機に店をたたむ。辞めて
1年遊び家でずっとテレビ三昧。座布団カバー2枚破れるほど動かずの生活。そうしていると、
銀座のレストランに負けないすごい料理を出すシェフが門司港に居る、と奥さんに連れてこ
られて。その料理に驚いて、ここでアルバイトさせてもらえないかと・・・8年経ち今は正社員
(驚)明るく愉快に語る姿は、ホント若々しい。
 
パンも美味しい。
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「本日 市場より旬のお魚の湯霜仕立て  春菊のソース 春野菜との出会い」
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甘味を引き出すため金目鯛を軽く、ほんの少し火を入れてるそうだ。鯛に巻かれたアサリも
見えるが、その出汁と春菊をミキサーにかけたソース、松の実とドライトマト、タラの目。いろ
んな味を楽しめるように、と。なるほど、複雑な味わいで美味しい。説明はなかったが、ソース
は、さわやかな柑橘系の味わいがした。
 
「下関捕れ金時鯛と剣先イカのア・ラ・ミニュット イカスミとビーツの2色ソース」
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2色ソースは見た目濃厚。が、サッパリ味で、魚の味を邪魔しない。パリッと焼かれた皮が
アクセント。美味しい。

「やわらかく仕上げたラング・ド・ブッフとフォワグラのファルシイ  軽い赤ワインブレゼ」
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柔らかいパイ生地でつつまれたフォアグラ。赤ワインで煮込んで裏ごしジャガイモの座布団
に載ってる。タケノコ・菜の花が添えられて季節感(実のところ訪問は早春)をだし、肉の旨み
の染み出たソースでいただく。フォアグラなんて、滅多に食べるものじゃないから味も忘れて
たが、こりゃ、旨い。この少し後に、まったく別の、高級ホテルの披露宴に出て、予期せず、フ
ォアグラを食べることになったが、いや、まったく別物で、いかに、マリーゴールドの料理が凄
いのか思い知らされることになった(汗) 
 
「旬のイチゴとショコラのフィヤンティーヌ バニラ風味」
 
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チョコの焼き菓子にベリー系の層とソース。甘さ控えめで果物の甘味と酸味が心地よい。
コーヒーか紅茶の選択で、コーヒーを。
月1回開催の、贅沢ランチは3500円+税。この値段、正直、痛いのだが(笑)その値段はるか
以上の価値があることは間違いない。雰囲気はかしこまった感じはなくて、ガヤガヤと明る
い。結婚式場だからねぇ。披露宴のご歓談の時間、そのもの。門司港を離れて、さらに月1回
の平日ということでハードルは高いが、機会があれば、また行きたいお店ですな。
 
北九州市門司区港町2-21 /定休・火曜