瀬戸大橋を渡り、早朝の四国入り。そのまま高速で善通寺IC。そこから一般道で向かう。朝6時
45分。与島PAで寄り道した分、15分ほど遅れたが、幸いに車は、まだ1台も見えない。最初にし
て最大の目的は、ここに来ること。小倉からここにナビをセットして遥々やって来たわけだ。ネット
で下調べしてた灯篭が見えて、すぐにここだと判ったが、目的地には看板も暖簾もなく、どう見て
も、ただの民家である。
 
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車を用水路沿いに寄せていると、軽トラが1台、目の前に止まった。地元の、常連さんらしい。
北九州ナンバーの車が居たら、そりゃ、目に止まるよね。ものすごーく気軽に話しかけられて、
ご案内までしていただいた。敷地に入り郵便受けのある側の玄関扉、そこが「お店」の入口。
観光客にはハードル高いお店。なにせ、日曜日の朝、7時から8時頃までの1時間だけの営業
である。玄関から入り、テーブルがセットしてある土間を抜け奥にすすむ。
 
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麺を打つご主人。奥に大きな釜とタップリの湯。うどんが茹でられている。
 
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冷たい麺か、温かい麺かを伝える。初めての本場での讃岐だ。要領が判らないままに、家族
みんなが、温かい麺にしたら、意外そうな感じだった。冷たいのを温めなおさず、釜から直接、
うどんを丼に入れてくれた。
 
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後ろの台で食べ方を選ぶ。といっても、用意している薬味は、おろし金に乗っかった生姜(自分
でおろす)と、ネギのみだ。あたたかい出汁は鍋に用意しているし、醬油もある。
常連さんが温泉玉子を持ち込んで食べてることもあると聞いた。ひとまず、出汁を注ぎ、生姜
とネギをトッピングする。七味忘れた(笑)その奥にある4人も座れない椅子と言うか、「台」は常連さん3人。
情報から立ち食い覚悟していたのだが、向こうにテーブルが用意してあるよ、と、常連さん。
今しがた入ってきた玄関の4人テーブルに移動。
 
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讃岐うどんが、エッジの立った噛み切れないほど弾力のある麺と決め付けている方は、目か
らウロコだと思う。くにゅん感はあるが、かなり軟い麺だ。が、出汁を吸ってしまうようなことは
なく、出汁の中にあっても、凛とした存在感のある麺だ。やわやわもちっ、という感じ。一気に
啜る。素朴な麺だが、出汁もいい味だしてるし、こりゃ、旨いわ。
 
自分と息子は、御代わりだ。今度は2人とも、「ひや」にし、1つは出汁を注ぎ、1つは醬油でいた
だく。
 
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麺の表情が変わった。冷麺は、水でキュッと締められているから、表面のぶよっと感がなく、
ツルツル感が増した。それにクニュんとした心地良い粘りと歯ごたえ感が増してが相乗効果。
醬油は、麺の感じがダイレクトに伝わるが、「ひやあつ」も負けていない。出汁の絡みも良い。
 
最初の温かい麺。そして冷たい麺。できれば、温、冷、出汁、醬油の4パターン、すべてを4玉
食べたいくらいだが・・・まだ、讃岐うどん食べは始まったばかり。4人で6玉食べて終了。
お代は・・・1玉70円
締めて420円のお支払いだ。うーん、信じられない。
 
結果的に・・・子ども達の評価は、この日訪問店の中で、ナンバー1でした。
 
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目印は、この石灯篭です。

 
香川県善通寺市与北696 /営業・日曜 朝7時~8時